ホーチミン市でも、各国シェフによる本場の味を提供する本格的な多国籍料理が楽しめる。今月は外国料理特集として、3カ国の各国料理を紹介したい。ベトナムでも海鮮鍋が人気のタイ料理、ホーチミン市に住む外国人比率ナンバーワンの韓国のご当地シェフが腕を振るう韓国料理、ココナッツ&レモングラス入りのベトナムカレーとは一味異なるインドのインドカレーをご紹介。どの国の料理も現地シェフがコック長の本格派。ベトナムでも本場さながらの各国料理を味わいたい。 |
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2005年11月オープンのタイ人コック長によるタイ料理レストラン。各料理の辛さはリクエストに応じて調整が可能。辛いのが苦手であれば、一切唐辛子は入れずに調理も可能。
鍋はじめ、「トムヤムクン(エビの辛いスープ)」、「パッタイ(タイ風焼きビーフン)」、魚の蒸し・揚げ料理、春雨・エビ・イカ入りサラダの「ヤウムセン」、ココナッツミルク入りの「グリーンカレー」まで。カレー・スープ・鍋・パッタイの精進料理も用意されている。150種類以上ものタイ料理メニューは選ぶのにも迷ってしまうほど。タイではベトナムのベトナムコーヒーほどに飲まれているタイアイスミルクティーは、タイ人には定番の紅茶。新鮮な牛乳をミックスした鮮やかなオレンジ色の濃厚な味をじっくり味わいたい。外見は小さめのバインセオ(ベトナム風お好み焼)風でココナッツミルクの入った風味のタイデザート「カノン クロック」も見逃せない。辛さの後には甘いデザートで口直しを。
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Lẩu Suki タイスキ鍋/140,000ドン
味はゴマ油風味。スープが沸騰したら溶き卵を入れ、具材、野菜を入れる。具材は鶏、豚肉、牛肉、イカ、エビ、カニかまぼこ、野菜は空芯菜、玉葱、分葱、白菜、セロリ、春雨、生卵。スープは豚骨ベース。つけだれは豆腐を細かく刻んだものと酢と塩のたれ。唐辛子、ニンニク、ライムもお好みで。醤油と分葱入りのたれは日本人に人気。
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Lẩu Hải Sản 海鮮鍋/140,000ドン
酸味と辛味のあるスープ。油控えめでココナッツミルクが入っているため、さっぱりとした口あたり。具材はイカ、エビ、カニかま、貝、スズキ、タイのインスタントラーメン・野菜は空芯菜、白菜など。スープは豚肉ベースで、マッシュルーム、レモンジュース、トマト、レモングラス、紅葱、牛乳、タイから輸入したレモンリーフ、サテ、クーリエン(香りはかなり強く味にも辛みがあり刺激的。魚類の臭み消しとしてよく使われるもの)。
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店名:CON VOI BẠC [SILVER ELEPHANT THAI RESTAURANT]
住所:17 Đổ Quang Đẩu St., Dist. 1, HCMC
電話:08-920-5515
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1991年開店の韓国料理店レストラン。コック長は韓国人。大根、白菜、きゅうり、ベトナム豆、からし菜、天ぷらなどの10種類ものキムチは日替わりで全て手作り(無料)。キムチ用の香辛料はじめ韓国味噌のコチジャンは韓国から直輸入している。メニューは全80品。このメニュー全品に辛さの度合いが明記されているため、辛いのが苦手な人でも安心して注文できる。当店の特別メニューは牛肉と豚肉の焼肉。
今回紹介するのは、日本人にも人気の「水冷麺」(70,000ドン)。この麺は韓国からの直輸入。牛肉、胡瓜、卵の入ったヘルシーな麺は、酢とからしをお好みでトッピングしてどうぞ。豚肉でとっただしの「豆腐チゲ」(65,000ドン)はピリ辛で豆腐、あさり、卵、葱から甘いだしが出ている。石焼ビビンバ(75,000ドン)は石鍋に入ったアツアツをどうぞ。牛肉、ニンジン、2種類のもやし、胡瓜、ぜんまい等たっぷりの野菜入り。全ての具と生卵を混ぜ合わせ、お好みでコチジャンを加えても。 ベトナムの暑さにはこの辛さでパワーをつけて。
店名:SEOUL HOUSE
住所:37 Ngô Đức Kế St., Dist.1, HCMC
電話:08-829-4297
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市内中心部に位置し、高級ホテルの裏手にあるインド人コックが作る本場のインドカレー。創業30年を数える。インドはイスラム教徒であることもあり豚肉と卵は不使用。インドカレーは辛いものとイメージされがちだが、当モスクのカレーはまろやかで辛さはとても控えめ。インド人はもちろんのこと、多くの外国人観光客に人気のカレー。マレーシア人、香港人、シンガポール人、日本人と多くの外国人客が訪れる。
おすすめは、小麦粉、牛乳、塩が原料の揚げナン「パラタ」(5,000ドン)。「ムッタバック」(15,000ドン)は、ジャガイモ、グリーンピース、赤シャロットなどをカレー粉で炒めクレープ生地で包んだもの。前菜として食べたい。
今日のカレーは、肉類は鶏、ヤギ、牛肉。ベジタリアンはジャガイモ、オクラ、ほうれん草、インゲン。ベジタリアンカレーは日替わりメニュー。スパイスは直接インドから買付けたものを使用。野菜の甘味によっても異なる種類豊富なカレーの味を存分に楽しみたい。好みでレモン、塩、唐辛子を混ぜ合わせたものをつけても。
カレーの後の口直しにぜひ飲みたいのが、インド産茶葉使用の濃厚なミルクティー「チャイ」。口の中に広がる濃厚な味とまろやかな甘味を楽しみたい。
店名:QUÁN CƠM CURRY ẤN ĐỘ
住所:66 Đông Du St., Dist1, HCMC
電話:08-823-2159
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▼バックナンバー
2006年05月 ベトナムクッキングクラブ5月号/鰆のトマトソース煮
2006年04月 ベトナム料理徹底マニュアル/ブン
2006年04月 ベトナムクッキングクラブ4月号/紫芋のスープ
2006年03月 ベトナムクッキングクラブ3月号/蓮の実チェー
2006年02月 ベトナムクッキングクラブ2月号/エビと豚肉の揚げ春巻き
2005年12月 ベトナム料理徹底マニュアル/コン・ビン・ヤン
anan【ホーチミン】 - anan【ハノイ】
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